2014年3月16日日曜日

北米で寿司を広めたのは統一教会だったらしい

知人のカナダ人のシェフから「北米の寿司って韓国のカトリック教団の影響をすごく受けてるんだよ」と教えてもらった。彼はmomofukuが出してる「Lucky Peach」という雑誌を持って来て、SUSHI USAというページをみせてくれた。(ちなみにmomokufuのLucky Peachはオンラインでは見れないという、今時珍しい雑誌でmomofukuのブランディングを考えるにあたってとても面白い。そのうち紹介したい)


これによると、統一教会創設者の文鮮明がオーナーであった食品卸の会社を中心に、寿司レストランが全米に作られ、またそれは統一教会の資金源の一つにもなっているようだ。
In the sixties, Japanese businessmen began introducing their American colleagues to sushi.(60年代に日本のビジネスマンがアメリカの同僚たちに寿司を紹介しはじめた。)
In Japan, sushi apprentices spend years learning to make sushi rice before they're allowed to handle fish. Today, many restaurants across America buy pre-made sushi rice, instead of making their own.(日本では寿司職人は魚に触れるようになる前にすし飯の炊き方を何年も修行するのだが、アメリカの多くの寿司レストランではお店ですし飯を炊くのではなく、すでに調理されたすし飯を買って提供している)←うわ。想像つかなかった。。。 
It was the california roll that got most Americans hooked on sushi  in the early 70's...because it doesn't taste like fish...seems healthy...and you can't see the seaweed.  (70年代にアメリカ人に人気を博したカリフォルニアロールだった。なぜなら魚くさくなく、ヘルシーに見えるし、海苔を見ずに済むからだ)
True World Foods, one of the largest suppliers of fish to sushi restaurants, is owned by ultra-conservative ex-con cult leader reverend Sun Myung Moon.(寿司レストランへのサプライヤーとしては最も大きな会社の一つであるTrue World Foodsは、超保守派であるとともに前科者で服役経験があり、かつカルト教団の創始者であったSun Myung Moon(文鮮明)がオーナーであった)
In New York,  in MBO, Moon gave a speech entitled "The way of tuna." In it, he detailed the way he would gain control of America's fishing industry. He described the tuna hunt as a battle. In the speech, he referred to himself as "The King of the Ocean."(ニューヨークのMBO(?)でMoonは”マグロの道” と題されたスピーチを行い、その中で彼がアメリカの漁業に対するコントロールを、どのように得るにいたったのかを細かく説明した。彼はマグロ業を戦いだと説明した。スピーチの中で、自分自身を”海の王”として表現した)
"Many Americans don't know how to prepare fish. So we do it. All they have to do is eat it."(多くのアメリカ人は魚の調理法を知らないから、私たちがそれをやる。彼らは食べるだけでいい。)
 The Moonies moved into fishing villages. They built boats. They opened sushi restaurants all across the country (the revered recommended "1,000 restaurants"). Some of the start-up funds came from Moon's unification church.(統一教会は漁村に移り住んだ。船を作った。彼らはアメリカ中に寿司レストランを作った(非常に評価されている1000のレストランだ)。寿司レストランのスタートアップコストのいくらかは統一教会から提供された)
 True World Foods now distributes fish to the majority of America's sushi restaurants. And a part of those profits goes to the unification church.(True World Foodsは現在、ほとんどのアメリカにおける寿司レストランに食材を供給している。そしてその利益の一部は統一教会に流れている)

この記事以外にリソースがないので本当のところは分からないが、なんというかすごい生命力だ、Sun Myung Moon(文鮮明)。True World Foodsのサイトを見ると、「Tsukiji Express」なるサービスもあって、日本製の包丁とかも買えるようだ。たくましいなー。

そして寿司という食文化が北米でなんともヘンテコに変化したのはこういう背景があったのかー、と勉強になった。



0 件のコメント:

コメントを投稿