2013年6月11日火曜日

ベゾスが井深さんに学んだこと-自分の会社以上のものを、会社のミッションとして据える

World Changers: 25 Entrepreneurs Who Changed Business as We Knew It
Amazon のベゾスに関する書籍を探していてたどり着いた。25人の起業家の物語が簡単に書いてある。この本は萎えたときに「あの人もこの人も、あんなに、こんなに大変なことを乗り越えたんだなー」と思って自分を鼓舞するためには役に立つかも知れないが、実務的なことを求めて読む本ではない。

ただ、ベゾスがソニーの井深さんのミッション設計を参考にしていた風な発言が書いてあったのでメモ代わりに書いておく。
Our mission is to be earth's most customer-centric company. Right after World War II, Masaru Ibuka, the guy who founded Sony, set as the mission for Sony that they were going to make Japan known for quality.  You have to remember that this was a time when Japan was known for cheap copycat products. And Masaru didn't say he was going to make Sony known for quality. He said he was going to make Japan known for quality. He chose a mission for Sony that was bigger than Sony. And when we talk about being the earth's most customer-centric company, we have a similar idea in mind.

 (私たちのミッションは世界で最も顧客が中心である企業になることです。ソニーの創業者であった井深大は第二次世界大戦直後に、ソニーのミッションとして、日本を品質の高さで知られる国にすることを掲げました。気をつけなければいけないのは、彼がこれを言ったのは、日本が安いコピー製品で知られていた時代です。また、井深大は「ソニー」を品質の高さで知られている会社にする、とは言いませんでした。彼は「日本」を品質の高さで知られる国にする、と言ったのです。彼はソニーのミッションとしてソニー以上に大きなものを選んだのです。そして私たちが「この地球上で最も顧客が中心である企業」という時、彼と同じような考えをもっています。) (P66)
ベゾスはかなり慎重にメディアにおけるイメージの操作をする人らしいので、ミッションについてここに書かれていることを全て鵜呑みにするのはどうかと思う。ただ、過去のソニーという会社が外国人にたくさん引用されているところを見るにつけ、今のソニーにもがんばってほしいな、と思うことしきりである。

また、戦略については最近流行っているCopycat的な戦略立案のあり方を痛烈に批判しているが、これについては別の本の書評で書く。

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